
院長:松苗お気軽にご相談ください!


腕を後ろに回してエプロンの紐を結ぼうとすると、肩の奥にズキッとした痛みが走る。夜、寝返りを打つたびに肩が痛くて目が覚めることが続くと、このまま様子を見ていていいものかと迷ってしまう方も多いはずです。湿布を貼っても腕の上がりにくさは変わらず、かえって不安が増すという声もよく耳にします。
整体ルームみころ・浦和本院の松苗です。この記事では、五十肩の痛みが長引く背景と、家で確認できること、相談を考えたいタイミングについて書いていきます。
先に全体像を知っておきたい方は、五十肩の症状ページもあわせてご覧ください。ここでは、日常の中で確認しやすい順にお伝えしていきます。




まず状態を確認しましょう
エプロンの紐を結ぶときや、髪を洗うときに肩の奥が痛むという声をよく伺います。腕を上げる角度によって、痛みの出方が微妙に変わることも珍しくありません。
こうした痛みには、肩関節の前方にある腱板疎部という部分の炎症が関わっていることが多いとされています。動かした瞬間だけでなく、じっとしていてもズキズキするようなら、炎症がある程度進んでいる状態と考えてよいでしょう。放っておいても自然に和らぐとは限りません。
施術の際は、痛みの部位だけでなく肩甲骨の動きや、腕を上げたときの代償動作もあわせて確認するようにしています。肩そのものだけでなく、周辺の動きの癖まで確認することが、痛みの背景をつかむうえで欠かせないと感じています。
湿布や痛み止めだけで様子を見ている方は、実は少なくありません。市販薬で一時的に楽になると、そのまま様子見を続けてしまう方もいます。
正直に言うと、痛みが和らぐとそれだけで安心してしまう気持ちはよくわかります。ただ原因になっている炎症そのものが引かなければ、同じ場所に痛みが戻ってくることが多いものです。無理に動かして悪化させるより、まずは今の状態を確認するところから始めてみてください。
自己判断で強く揉んだり伸ばしたりすると、炎症が強い時期にはかえって痛みが増すこともあります。違和感が続くようであれば、無理をせず専門家に相談する道も選択肢に入れておきたいところです。
整形外科でレントゲンを撮っても骨に異常が見つからず、原因が分からないまま様子を見ている方もいると思います。骨に問題がないことと、痛みがないことは、必ずしも同じ意味ではありません。
実は、骨や関節そのものに異常がなくても、肩関節の炎症部分には異常な血管が増えていることがあると報告されています。関節を包む組織の中で、修復のために血管が増えることが背景にあるとされています。
この血管は関節のまわりの慢性的な痛みの部分にできやすく、医療機関では「モヤモヤ血管」と呼ばれることもあります。水分が漏れて周囲が腫れやすくなったり、組織の圧が高まったりすることも指摘されています。
この血管は2013年頃から研究が進み、五十肩だけでなく膝の痛みや腰痛など、長引く痛みに共通してみられることが分かってきたとされています。年齢を重ねるほど増えやすいという指摘もあり、体の変化のひとつとしても興味深いところです。
この血管は周囲の神経と一緒に増えるため、通常よりも痛みを感じやすい状態になることがあります。痛みを感じる神経そのものが増えてしまうことも関係しているとされています。
炎症が長引くほど血管も増えやすいという報告もあります。放置すると痛みの悪循環が続きやすくなるため、早めに状態を確認しておきたいところです。肩以外の関節でも似たような血管の変化が指摘されているため、他の部位の痛みとあわせて考える視点も参考になるはずです。
五十肩の痛みには、進み方にいくつかの段階があるとされています。段階を知らないまま焦って動かしてしまう方も、実際には多く見られます。
強い痛みが続く時期、動きにくさが目立つ時期、少しずつ動かせるようになる時期という順で経過することが多く、今どの段階にいるかによって家でできることも変わってきます。無理に動かして悪化させないよう、段階に合わせた関わり方が大切です。
特に痛みが強い時期に無理に動かしてしまうと、回復までの期間がかえって長引くこともあるとされています。今の自分がどの段階に近いのかを意識するだけでも、日々の過ごし方は自然と変わってくるものです。
自宅でできることには限りがありますが、痛みを悪化させないために気をつけたい動作がいくつかあります。日々の生活の中で、無意識に負担をかけていることも少なくありません。
特に次のような動作は、炎症が残っている間はできるだけ避けておきたいところです。
こうした動作を避けつつ、痛みが少ない範囲で肩を軽く動かすことは、こわばりを防ぐうえで意味があります。動かさなさすぎることも、可動域が戻りにくくなる原因になり得るので、極端に守りすぎないことも大切です。
自宅でのケアだけでは改善が難しい場合、医療機関での治療という選択肢もあります。どのような方法があるかを知っておくだけでも、漠然とした不安は和らぎやすくなるものです。
医療機関では、炎症部分の異常な血管を対象にしたカテーテル治療や、特定の部位を狙ったステロイド注射が行われることがあるとされています。
どちらの方法が適しているかは、痛みの程度や経過によって判断が変わります。対応できる施設が限られていたり、費用の仕組みが施設ごとに異なっていたりすることもあります。
こうした治療は保険適用外で行われる施設もあり、費用や適応については医療機関で直接確認してほしいところです。
自己判断で治療方針を決めないことが大切です。まずは専門の医療機関に相談し、状態に応じた説明を受けたうえで考えていくとよいでしょう。
日中は我慢できても、夜になると痛みで目が覚めるという声もよく聞きます。寝返りのたびに痛みで目が覚めてしまうという方も、決して少なくありません。
夜間の痛みが続く、腕がまったく上がらない、指先までしびれるといった状態があるなら、無理に自宅で様子を見ず、早めに医療機関へ相談したほうがよい状態と考えられます。
夜間の痛みが数週間以上続く場合は、炎症がまだ強い時期にある可能性も考えられます。眠れない日が続くようであれば、我慢しすぎずに早めの相談を考えたいところです。
五十肩の痛みは、炎症とそれに伴う血管の変化が関わっている場合があり、自然に落ち着くまでに時間がかかることも少なくありません。無理に動かさず、痛みの経過に合わせて対応していくことが、回復への近道になるはずです。
今日からできることとしては、痛む側の肩をかばいすぎていないか、寝る姿勢や荷物の持ち方に負担がかかっていないかを、一度確認してみてください。小さな見直しの積み重ねが、こわばりを防ぐことにつながっていきます。
肩の使い方や生活の中での負担も含めて確認したい方は、整体ルームみころ・浦和本院へお気軽にご相談ください。

