
院長:松苗お気軽にご相談ください!


五十肩だと思って肩を回していたら、ある朝から急に腕が上がらないほど痛みが強くなった。夜もうずいて眠れず、これは本当に五十肩なのかと不安になる方もいるのではないでしょうか。
整体ルームみころ・浦和本院の松苗です。この記事では、五十肩と間違えやすい肩の石灰沈着について、混同しやすい点、無理に動かさないほうがよい状態、相談のタイミングをお話しします。
先に全体像を知りたい方は、五十肩の症状ページもあわせてどうぞ。日常で気づきやすい肩の変化から順にお伝えしますので、ご自身の状態と照らしながら読み進めてみてください。


まず肩の状態を確認しましょう
寝返りを打つたびに肩がズキッとして、目が覚めてしまう。そんな夜が何日も続き、日中もぼんやりして仕事や家事に身が入らない、という方は少なくありません。
肩の腱板というインナーマッスルの腱にカルシウムの結晶がたまり、強い炎症が起こる状態が石灰沈着性腱板炎とされます。夜に痛みが強まるケースもあり、五十肩と同じ感覚で様子を見ているうちに、つらい時間だけが長引くこともあります。眠れない日が重なると、肩以外の疲れも残りがちです。
どちらも肩の痛みと動かしにくさが出るため、痛み方の印象だけで見分けるのは意外と難しいものです。ご相談の場でも、二つを取り違えたまま来られる方は多くいらっしゃいます。似ているからこそ、最初の見極めが大切です。
石灰沈着性腱板炎では、思い当たるきっかけがないのに、ある日突然強い痛みが出たと話す方が少なくありません。腕を少し動かすだけでも響き、服の袖を通すのにも苦労するほどで、洗髪や着替えが大きな負担になります。
40代から50代の女性に多いといわれますが、年齢や性別だけで決められるものではありません。激痛を我慢して数日過ごしてしまう前に、まず医療機関で肩の状態を確認してもらいましょう。
五十肩は、肩関節を包む関節包の炎症や硬さが中心とされ、痛みとともに少しずつ腕が上がらなくなる経過をたどることが多いです。背中に手が回らない、エプロンの紐を結べない、という訴えもよく聞きます。
とはいえ経過だけで区別するのは難しく、石灰の有無は画像検査で確認するものです。慢性期には鈍い痛みが続く場合もあり、症状だけでは五十肩と同じように感じられるためです。
石灰がたまる原因は、はっきり分かっていないとされています。腱の血流の低下や変性が関わるという説明もありますが、カルシウムの摂りすぎが原因では、と心配する方は多いようです。
石灰は骨のように大きくなり続けるとは限らず、時間とともに小さくなる場合もあるといわれます。石灰があれば必ず手術になるわけでもないので、必要以上に身構えなくてもよいでしょう。ただし経過には個人差があり、痛みが強い間は医療機関の指示に従ってください。
五十肩向けの体操を動画で見つけて、痛みをこらえながら毎朝試していた、という方もいるかもしれません。早く動かせるようになりたい気持ちはよく分かります。
炎症が強い時期に強く揉んだり動かしたりすると、痛みが増すケースもあります。激痛や夜間痛があるうちは肩を無理に回さないほうがよいでしょう。痛みをかばう動きが増えて、あとで肩が固まりやすくなるからです。
気づかないうちに、痛む側をかばって首をすくめる癖がついている方も多くいます。肩を回す前に、動かすと響く痛みなのか、じっとしていてもうずく痛みなのかを確かめておきましょう。その違いは、受診時にも役立つ情報になります。
次のような状態があるときは、体操や施術を試すより先に、まず整形外科へ相談してください。
特に発熱や胸の痛みを伴う場合は、肩以外に原因が隠れている可能性もあります。様子を見ずに、できるだけ早く医療機関へ連絡してください。夜間や休日で迷うときは、救急の相談窓口を利用する方法もあります。
レントゲンで石灰を指摘された方も、痛みの原因が石灰だけとは限りません。腱板の状態や他の病気の有無など、診察による確認が欠かせません。検査の結果を聞いてから動き方を考えても、遅くはないでしょう。
石灰が見つかったあとの流れは、痛みの強さや石灰の状態によって変わってきます。ここでは、一般的に説明される内容をお伝えします。実際の方針は、診察を受けた医療機関で確認してください。
医療機関では、まず安静や消炎鎮痛薬などの保存的な治療が検討されると説明されることがあります。状態によって判断が変わるため、詳しくは主治医に確認してください。
痛みが強い場合は、注射や石灰を針で吸引する処置、体外衝撃波、手術などが選ばれることもあるとされます。ただし、適応は診察と画像所見をもとに医療機関が判断するものです。
急性期を過ぎると、今度は肩が固まらないようにすることが課題になります。痛みが引いても腕を使わない期間が長いと、動かしにくさが残る場合があります。
リハビリや運動を始める時期は、医療機関の方針に沿って進めましょう。自己流で急に負荷をかけると、せっかく落ち着いた痛みがぶり返すこともあります。痛みが増さない範囲から、生活動作の中で少しずつ肩を使っていくのが基本です。
痛みが強い間の自宅ケアは、肩に負担のかかる動作を減らすことが中心になります。自宅ケアの範囲をあらかじめ決めておくと、迷いにくくなります。
痛くない側の手を主に使い、袖は痛む腕から通します
痛む腕の下にクッションを入れ、肩が下がるのを防ぎます