
院長:松苗お気軽にご相談ください!


サーブでラケットを振り上げた瞬間、肩の奥がズキッと痛む。フォアハンドやストロークは何ともないのに、腕を高く上げる動作だけで引っかかるような痛みが出る。そんな感覚が続くと、このままテニスを続けてよいものか迷ってしまう方も多いのではないだろうか。
整体ルームみころ・浦和本院の松苗です。この記事では、テニスでの肩の痛みが五十肩によるものかどうかを考えるときに、家で確認できること、無理に触らないほうがよい状態、相談を考えたいタイミングについてお伝えします。
先に全体像を確認しておきたい方は、五十肩の症状ページもあわせてご覧いただきたい。ここでは特に、テニスをしている方に向けて、日常のなかで気づきやすいポイントから順にお話ししていきたいと思う。




まず状態を確認しましょう
サーブでラケットを振り上げた瞬間、肩の奥にズキッとした痛みが走るという相談は少なくない。テニスを続けている方の中には、いつから痛み始めたのかはっきり覚えていないという方も意外と多い。
フォアハンドやストロークでは違和感がないのに、腕を高く上げる動作だけで痛みが出るのが特徴だ。洗濯物を干すときや、電車のつり革に手を伸ばすときにも、同じような痛みを感じる方がいる。
夜、寝返りを打った拍子に肩がズキッとして目が覚めるという声もよく聞く。日中はさほど気にならなくても、就寝時にだけ強く痛むという方は、体からのサインとして一度受け止めておきたいところだ。
まだ動くから大丈夫、そう思って痛みを抱えたままサーブやスマッシュを続けていないだろうか。
実は、痛みを我慢しながらプレーを続けている方ほど、症状が長引きやすい傾向がある。無意識のうちに体をかばう動きが癖になり、肩以外の場所にも負担が広がってしまうことも珍しくない。気づいたときには、フォーム全体がぎこちなくなっていることもある。
こうした行動は、一時的に痛みを感じにくくしても、炎症をかえって長引かせてしまう場合がある。痛みが引いたと感じても、無理を重ねた分だけ回復に時間がかかることもある。
痛みをこらえて振り抜こうとする動きは、肩関節の同じ部分に繰り返し負担をかけることにつながりやすい。フォームの微妙な崩れにも、自分では気づきにくくなる点は注意しておきたいところだ。
五十肩とテニスによる肩の痛みは、名前も原因も異なるが、症状の出方が似ているため混同されやすい。まずは、それぞれの言葉が指している状態そのものを整理しておきたい。
関節を包む組織に炎症が起こり、肩全体の動きが制限されやすい状態
腱や筋肉が骨と挟まれて起こる痛みで、特定の角度で症状が出やすい状態
呼び方は違っても、どちらも肩を酷使する生活やスポーツの中で起こりやすいという共通点がある。原因を混同したまま自己判断でケアを進めてしまうと、かえって回復が遠のくこともある。
数々のご相談の中でも多いのが、五十肩なのかテニスによる肩の痛みなのか、自分ではなかなか判断がつかないという声だ。
五十肩は、人に持ち上げてもらっても十分に動かないことが多いといわれている。関節を包む組織そのものに炎症が起きているため、力を抜いた状態でも動かしにくさが残りやすい。
一方でテニス肩と呼ばれるインピンジメント症候群では、痛みはあっても腕自体は動かせるケースが目立つ。特定の角度でだけ鋭い痛みが出るのが特徴といえる。
寝返りを打った瞬間にズキッとする痛みは、五十肩に特徴的な症状のひとつとされている。眠りが浅くなるほど強く出ることも少なくない。
使いすぎによる痛みの場合、プレー後にだるさや重さが残る程度で済むことも多く、翌朝には軽くなっているというケースもよく見られる。
サーブやスマッシュは、腕を大きく振りかぶって一気に振り下ろす動作だ。瞬間的に強い力がかかるぶん、肩関節にかかる負担も大きくなりやすいといえる。
フォームの崩れで肘が下がったり、体幹の回転を使わず腕だけで振ってしまうと、肩関節の一点に負担が集まりやすくなる。本人が気づかないうちに、それが癖になっていることも多い。
デスクワークで肩甲骨が動きにくくなっている方ほど、この負担を余計に感じやすいという見方もできるだろう。普段の姿勢が、プレー中の動きにも少なからず影響してくる。
痛みがあるときに何をしてよいか、どこからは避けたほうがよいかで迷う方は多いと思う。ここでは、その線引きの目安を具体的に挙げておきたい。
痛みが軽い場合は、腕を大きく振らない範囲で肩甲骨を軽く動かすストレッチから始めてみてほしい。反動をつけず、ゆっくりとした動きを意識することが大切だ。
あわせて、肩を支えるインナーマッスル、いわゆるローテーターカフを軽く鍛える運動も、改善や再発の防止に役立つといわれている。入浴で温めてから行うと、より取り組みやすい。
夜も疼くような強い痛みがある場合は、無理に動かさないほうがよいだろう。自己判断で強く揉んだり、無理に伸ばしたりすると、炎症が悪化することもある。
腕がまったく上がらない、じっとしていても痛むといった状態が続くときは、早めに医療機関へ相談したほうがよい状態と考えられる。
当院では、肩そのものだけでなく、肩甲骨の動きや姿勢のクセもあわせて確認するようにしている。痛みの背景は、肩の周辺だけにあるとは限らないからだ。
猫背気味の姿勢が続くと肩甲骨が固定されやすくなり、サーブでの腕の振り上げに余計な力みが加わることがある。姿勢の崩れは、自分ではなかなか気づきにくい部分でもある。
個人的には、肩だけを診るのではなく、体の使い方全体から負担の背景を見直していくことが欠かせないと感じている。
五十肩の痛みがある間に無理をしてテニスを続けると、症状がかえって悪化しやすい傾向がある。痛みが強い時期は、プレーをいったん休んで様子をみることが、回復への近道になることも多い。
痛みが落ち着いてきたら、まずは軽い素振りやラリーから始め、痛みが出ないことを確かめながら少しずつサーブのスピードを戻していく方法もある。焦らず段階を踏むことが、結果的には近道になる。
焦って元の練習量に戻すよりも、体の反応を見ながら少しずつ強度を上げていったほうが、長い目で見て早く復帰できるケースも多いように感じている。
サーブでの肩の痛みには、テニスの使いすぎによるものと、五十肩のように関節そのものに炎症が起きているものがある。原因によって、必要になるケアの方向性も変わってくる。
今日からできることとして、痛みの出る角度や夜間の痛み方を、簡単にメモしておくとよいだろう。次に相談するときの、大切な手がかりにもなってくれるはずだ。
肩だけでなく、フォームや体の使い方も含めて確認したい方は、整体ルームみころ・浦和本院へお気軽にご相談ください。

