
院長:松苗お気軽にご相談ください!


こんにちは、松苗です。今日もラウンドから戻ってきたばかりという方もいらっしゃるかもしれませんね。楽しいはずのゴルフなのに、後半になると腰がだんだん重くなってきて、家に着いた頃にはすっかり腰痛で動くのもつらい、という経験はありませんか。実はこれ、ゴルフを長く続けている方によく見られるお悩みなんです。




ゴルフ好きな患者さんから、この時期は特に腰の相談が増えるんですよね。今日はその原因と対策をじっくりお伝えします
まず知っておいていただきたいのは、ゴルフのスイングそのものが腰に負担をかけやすい動きだということです。上半身と下半身をひねる回旋の動作が繰り返されることで、腰椎という部分に大きなストレスがかかってしまいます。ここでは代表的な原因を一つずつ見ていきましょう。
実はスイングのようにグッと体をひねる動作は、腰椎ではなく股関節とお尻、そして胸椎が中心になって行うのが本来の身体の使い方なんです。腰椎はもともと回旋にあまり向いていない構造をしていて、大きくねじる役割は担っていません。ところが股関節やお尻、胸椎が硬くなっていると、その分の回旋を腰椎が無理して補おうとしてしまいます。その結果、本来使うべきではない部分に負担が集中し、痛みへとつながっていくわけです。
ゴルフのスイングは、下半身を固定したまま上半身を大きくねじる動きが特徴です。この捻転の力が本来なら胸椎や股関節に分散されるはずなのに、身体が硬くなっていると腰椎ばかりに負担が集まってしまいます。とくに股関節や胸椎の可動域が狭い方ほど、腰に大きなしわ寄せがきやすい傾向があります。
アドレスの姿勢を保とうとするあまり、知らず知らずのうちに腰を反らせてしまう方は少なくありません。この反り腰の状態でスイングを繰り返すと、腰椎の関節や筋肉が常に緊張した状態になります。長年のクセになっている場合は、なかなか自分では気づきにくいものです。
40代、50代になってくると、体幹を支える筋力や関節の柔軟性が徐々に落ちてきます。特にお尻や股関節周りの柔軟性は年齢とともに落ちやすい部分で、若い頃と同じ感覚でスイングを続けていると、身体がその負荷に対応できなくなっていることも多いです。急に痛みが出るようになったという方は、この変化が関係しているケースが目立ちます。
実際にご相談いただく患者さんの傾向を見ていくと、いくつかの共通点が見えてきます。ここでは腰痛が出やすい状況を整理してみました。
心当たりのある項目が一つでもあった方は、今のうちに対策を考えておくことをおすすめします。痛みを我慢しながらプレーを続けると、症状が慢性化してしまう可能性が高いので注意が必要です。
ここからは、ご自宅やゴルフ場でも取り入れやすいセルフケアをご紹介します。ポイントは、回旋動作を本来担っている股関節とお尻、胸椎の柔軟性を高めておくことです。あくまで軽い痛みや予防を目的としたものですので、強い痛みがある場合は無理をしないでくださいね。


座った状態で片足を反対の膝の上に乗せ、上体を前に倒していくと、お尻の深い部分がじんわり伸びていきます。この股関節とお尻の柔軟性こそ、スイングの回旋を支える土台になる部分です。左右それぞれ30秒ほどかけて、呼吸を止めずにゆっくり伸ばしていきましょう。左右3セットほど行いましょう。


仰向けに寝て両膝を立て、左右にゆっくり倒す動きは、腰椎ではなく胸椎の可動性を引き出すのに役立ちます。胸椎がしっかり動くようになると、スイング時に腰椎へ集中していた負担を分散させやすくなります。朝晩数分でも続けることをおすすめします。
また、フォームローラーやストレッチポールをお持ちの方は5~10往復ほど背骨にそって転がすのもおすすめです。
お腹周りの筋肉、いわゆる体幹をしっかり使えるようにしておくことも大切です。仰向けで両膝を立てて骨盤を軽く前後に動かす運動は、腰に頼らず体幹で身体を支える感覚を養うのに向いています。股関節やお尻、胸椎のストレッチとあわせて継続することで、反り腰のクセそのものが改善していくケースも多いです。
プレー前にしっかり身体を温めておくことと、プレー後に軽くストレッチをして筋肉をゆるめておくこと。この二つを習慣にするだけでも、腰への負担はかなり軽減されます。忙しい日でも5分だけでも、股関節やお尻、胸椎を中心に動かしてみてください。
特に皆様クールダウンを忘れがちです。当院の患者様でも「ラウンド後は速攻で冷たいビールでスカッとしたいんだよね!」とおっしゃる方がたくさんいらっしゃいます!気持ちはとてもよくわかるのですが、しっかりとクールダウン後にするようにお願いしています(笑)
ストレッチやトレーニングを続けても痛みが引かない、あるいは繰り返し同じ場所が痛むという場合は、身体のどこかに根本的な原因が隠れている可能性があります。ここではその見極め方についてお伝えします。
ラウンドのたびに同じように痛くなる、休んでも数日で元に戻ってしまう、というのは慢性化のサインかもしれません。この状態を放置してしまうと、ゴルフ以外の日常生活にも痛みが影響してくることがあります。
片足にしびれが広がる、安静にしていても痛みが引かない、といった症状がある場合は、早めに専門家へ相談することをおすすめします。原因がわからないまま我慢を続けるのは、決して身体のためにはなりません。
| 症状の状態 | おすすめの対応 |
|---|---|
| 軽い張りや違和感程度 | 股関節・お尻・胸椎のストレッチでセルフケア |
| ラウンドごとに繰り返す痛み | 身体の使い方や姿勢のクセを専門家に確認 |
| しびれや強い痛みが続く | 早めに専門機関へ相談 |
腰痛の背景には、スイングの癖や骨盤の傾き、股関節や胸椎の硬さなど、人それぞれ異なる原因が隠れています。ここではなぜ検査による原因の特定が大切なのか、私の考えをお伝えします。
私自身、これまで多くのゴルフ愛好家の方の身体を見てきましたが、痛みの原因は本当に一人ひとり違います。姿勢のクセなのか、股関節やお尻の硬さなのか、胸椎の可動域の問題なのか。これをきちんと検査で見極めないまま、その場しのぎのケアだけを続けていると、いつまでも同じ痛みを繰り返すことになってしまいます。せっかく楽しみにしているゴルフなのに、痛みのことばかり気になってしまうのは、とてももったいないことだと感じています。
身体の状態は、ご自身では気づきにくい部分がたくさんあります。だからこそ、専門的な視点で一度しっかり検査を受けてみることは、遠回りではなく、むしろ最短で根本改善へ向かうための大切な一歩だと私は考えています。
ゴルフでの腰痛は、原因を正しく理解して適切なケアを行えば、決して諦める必要のないものです。腰をひねる動きは本来股関節とお尻、胸椎が担うものだということを意識しながら、今回ご紹介したストレッチをぜひ普段の習慣にしてみてください。それでも改善が見られない場合は、どうか一人で抱え込まずにご相談いただきたいと思います。あきらめていた趣味をまた思い切り楽しめる身体を、一緒に取り戻していきましょう。


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