
院長:松苗お気軽にご相談ください!

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「膝が痛いのに、動かしていいの?」そんな疑問を抱えながら、この記事にたどり着いた方も多いのではないでしょうか。痛みがあるとき、つい安静にしたくなるのは自然な気持ちです。でも実は、正しいアプローチで筋肉を鍛えることこそ、変形性膝関節症の症状を和らげる大きな鍵になるんです。
この記事では、膝を痛めることなく安全に行えるトレーニングの方法を、理由からわかりやすくお伝えしていきます。


「痛いから安静に」を続けた結果、筋肉がどんどん弱って症状が悪化してしまう方を、開院以来ずっと見てきました。怖がらなくていい、まず「維持する」ことから一緒に始めましょう
変形性膝関節症の方が筋トレに取り組む意味は、単に脚を強くするためだけではありません。膝関節を支え、軟骨へかかる衝撃を分散させるのが周囲の筋肉の役割です。この仕組みを理解するだけで、運動への向き合い方が大きく変わってきます。
膝関節は、大腿骨と脛骨が接触している部分です。この部分を守ってくれているのが、関節の周囲にある筋肉と軟骨です。筋力が低下すると、歩くたびに骨同士がぶつかりやすくなります。その刺激が少しずつ積み重なり、軟骨の摩耗が進んでいきます。
変形性膝関節症が進行している方のほとんどに、膝周りの筋力低下が見られます。これは偶然ではなく、筋力低下と膝の変形が互いに影響し合っているからです。
「痛いから休む」という判断は一見正しそうに見えます。でも、長期間動かさないでいると筋肉は急速に衰えていきます。特に60代以降の方は、1〜2週間の安静だけでも筋力が目に見えて落ちることがあります。筋力が落ちれば膝への負担が増えて痛みが出る、また安静にする。この悪循環が変形性膝関節症を着実に進行させてしまうのです。
大切なのは「痛みがゼロになったら動く」ではなく、「安全な範囲で動き続けること」です。この発想の転換が、改善への第一歩になります。
変形性膝関節症の方が意識して鍛えるべき筋肉は、大きく3つのグループに分けられます。「どこを鍛えているか」を意識して動くことで、トレーニングの効率はぐっと変わってきます。やみくもに動かすのではなく、目的を持って取り組むことが大切です。
太ももの前側にある大腿四頭筋は、膝を伸ばす動作を担う最も重要な筋肉です。階段の昇り降り、椅子からの立ち上がり、普段の歩行など、あらゆる日常動作に深く関わっています。
この筋肉が弱ると、一歩踏み出すたびに膝がぐらつき、軟骨への負担が増えます。変形性膝関節症の方に最も多く見られる筋力低下の部位でもあります。
太ももの内側にある内転筋は、膝をまっすぐに保つために欠かせない存在です。この筋肉が弱ると膝がO脚方向に傾きやすくなります。すると膝の内側に過剰な圧力がかかり、そこから痛みが生じやすくなります。
大腿四頭筋だけでなく内転筋もバランスよく鍛えることが、膝への負担を均一に分散させるポイントになります。
「膝の話なのに、なぜお尻?」と思われる方も多いかもしれません。でも股関節と膝関節は連動して動いていて、お尻の筋肉が弱ると歩行時に膝が内側に入りやすくなります。骨盤が傾くとその歪みがそのまま膝に伝わり、特定の部位に集中的なダメージを与えます。膝を守るためには、股関節周囲の筋肉も一緒に鍛えることが必要なのです。
ここでは、膝に大きな負担をかけずに取り組めるトレーニングを3つご紹介します。どれも道具不要で、毎日自宅でできるものです。ただし、強い痛みがある場合や膝が腫れているときは、無理をせず専門家に相談してから始めることを優先してください。
椅子に浅く座った状態で、片方の脚を水平になるまでゆっくりと持ち上げ、5秒キープしてからゆっくり下ろします。膝を曲げずに行うため、関節に直接負担がかかりません。大腿四頭筋全体を安全に鍛えられる代表的な運動です。
左右それぞれ10回を1セットとして、1日2〜3セットを目安にしてみてください。「太もも全体をギュッと締めながら上げる」という意識を持つことがコツです。
足を肩幅に開いて立ち、膝を少しだけ曲げてゆっくり戻す動作を繰り返します。深く曲げる必要はなく、15〜30度程度が目安です。壁に背中をつけた「ウォールスクワット」から始めると安定感があり、怖さも感じにくくなります。
「重心をほんの少し落とすだけ」のイメージで行うことがポイントです。毎日続けることで、大腿四頭筋がしっかりと強化されていきます。
床に横向きに寝て、上になった脚を斜め上方向にゆっくりと持ち上げ、ゆっくり戻します。お尻の横側に効いている感覚を意識してください。左右それぞれ15回を1セットとして、1日1〜2セットを目安に行います。
膝を伸ばしたまま行うことで、膝への負担なくお尻の筋肉を集中的に鍛えることができます。朝起きたときや就寝前のルーティンに組み込みやすいのも、この運動の利点です。
取り組む際には、いくつか確認してほしいことがあります。頑張る気持ちは大切ですが、誤ったやり方では逆に症状を悪化させてしまうこともあります。以下をしっかり読んでから始めてください。
まず、痛みが強い日は迷わず休むことを最優先にしてください。「少しくらい痛くても頑張る」は一般的な筋トレでは美徳とされることもありますが、膝関節症の場合は炎症が慢性化するリスクがあります。
次に、毎日やれば早く治るというわけではありません。筋肉は休息中に回復して強くなっていくものです。週3〜5日程度のペースで続けることが、効率よく筋力をつける方法です。翌日に強い筋肉痛が残るようであれば、負荷を下げるか、1日休みを挟みましょう。
個人差はありますが、多くの方が2〜3週間後から「関節の安定感」を感じ始め、3ヶ月ほど継続することで「階段が前より楽になった」「長い距離を歩けるようになった」という実感に変わることが多いです。
焦らず、小さな変化を丁寧に感じながら続けることが長続きのコツです。
筋トレは確かに有効な手段のひとつです。ただ、筋トレだけですべての方が改善できるかというと、そうではありません。変形性膝関節症の原因は人によって異なります。
姿勢の歪み、体重、過去のケガの影響、骨の変形の程度など、さまざまな要素が絡み合っています。自己流で続けても変化を感じられない場合、それは「運動が無効」なのではなく、「アプローチが合っていない」ことがほとんどです。
長年膝をかばい続けてきた方は、痛みを避けるための不自然な動きのパターンが身体に染み付いていることがあります。そのような場合は、正しい動き方を取り戻すための専門的なサポートも必要になります。
当院では最新AIを使った姿勢測定と6種類の独自検査によって、今のあなたの膝に何が起きているかを丁寧に調べます。その結果をもとに、一人ひとりに合った運動指導と施術を組み合わせて改善を目指していきます。
膝の痛みを「年のせいだから仕方ない」と諦めてほしくない、それが私の本音です。自己流で取り組んでいるけれど変化が感じられない、そもそもどこから始めればいいかわからないという方は、どうか一人で悩まないでください。あなたの身体の状態をしっかり確認した上で、最適な方法を一緒に考えていきましょう。いつでもお気軽にご相談ください。

